つづき

coyanmahexp2006-06-26

 〜途中経過割愛〜兎に角ベルトの交換が出来無事会場入り。東広島市街からやや外れた閑静な通りにあるLive cafe mondo。広さといい、店内のレイアウトや照明といい、何もかもが理想のその店はビルの2階にある。階段を登り切ると壁も扉も無く広〜い踊り場がそのまま店になっている感じ。因みに演奏中の僕の立ち位置(座り位置)は階段を登り切った真正面辺り。先程までの緊張感もほぐれつつある所で「ビールでも飲みますか」とマスター西岡氏よりお呼ばれ「(ニコッ)は、はい。お願いします」無遠慮。その後軽く音出しをして本番を待つ。最初はそのマスター西岡氏(Ds)と藤原氏Perc)による打楽器デュオ。サンプリングを若干使用してのその打楽器デュオは似非トラッド色に迎合する事無く、心地良いグルーヴは酔いの促進に大いに貢献。その心地良さたるやさながらホームでのライブの様なリラックス感。サイズ的にも「え?もう終わり?」と物足りなさを感じる理想的な内容。順番逆だったら良かったのにな、なんて思いながら我ら小山expの出番を迎える。全体的にはもう少しコンパクトにした方が良かったかなと思うし個人的には個人技の正確さに固執する余り全体像を見失っていた。最後は打楽器デュオと我ら小山expの計5人でのセッション。向こう2人がこちらのスタイルに合わせている様な印象は受けたが、しかし2人の間口の広さを実感。このセッションの方が気負いがなくリラックスした演奏が出来た。目的達成後空腹の小山expの3人はつけ麺をその日の「ギャラ」にて喰らう。その後mondoの隣りの店(名前忘れた)にて我ら3人マスター西岡氏、店のバイトの娘、その日の客(若者♂)の6人による広島公演終演後の宴。あまりの楽しさに既に何杯も飲んでいる状態の中、まるで立て板に水を流すが如くグビグビグビとビールが喉元を流れる。お開き後外へ出れば街全体雲に覆われてはいるが既に陽の光に照らされ静寂を一層引き立てる・・・なんて感慨に浸るかよ!!!「うへっ!!もうこんな時間かよ!!!」なんて正に一夜が一秒の如く明け切っていたのでした。それからタクシーにてマスター西岡氏宅へ向かい泊めてもらう(もう朝だけど)。その時点でオレ自身は29時間不眠だった。最近こんなのばっか。 深〜い睡眠後皆午前中には起床し広島ツアーの裏目的である広島焼きを食す為近くの「お好み大学」へ。大阪からのストレンジャーである僕と森川氏は好奇心満々興味津々、そしてダイナミックに仕上がったその一枚がこれまた意外と繊細。今後は広島焼きだけでいいや・・・なんてまたもや大阪人を敵に回す様な発言を聞こえる程度にこっそり吐き捨てながら「ビール欲しいな」なんてごくごく自然な欲望が湧く。しかしこれから大阪まで運転して帰らねばならんのだ。大ちゃんと交代しながらだけどな。食後は店まで戻り前夜から散らかし放題の機材を片付け、名残惜しい気持ちを抑えつつマスター西岡氏にお礼を言い東広島を後にする・・・その前にどうしても書き記ねばならない事がある。喫茶「判天連」。一応喫茶店と云うか飲食店らしい。店の外観から細部に至るまでつけ入る隙は微塵も無く、だいたいオバハン一秒も気を抜いてない。ここでは何がどうだったかという野暮な解説は致しません。っていうか旅の経過の一つとして語るには情報が膨大過ぎるので。これは店というより一つの体験だ。「判天連experience」だ。

 ということで我々の初ツアーはトラブルに見舞われながらも大成功を収めた訳なのだがこれはやはりスタートラインとして冷静に捉えねばならん。こうやって現にただの旅の楽しさのみを綴っている有様。こんな生活が続いたとして毎晩毎晩コンスタントに納得のいく演奏が出来るのであろうか?ツアー中演奏力を維持し続ける事が出来るのだろうか?この初遠征で益々自分自身に重圧がかかり、日々精進を怠る事なく油断せず慢心せず毎日少しずつでも何かを積み上げて行かなければと・・・そう切実に思うのです。ま、何はともあれ僕の咄嗟の提案に付き合ってくれた大ちゃん森川氏、そしてmondoの西岡氏、共演の藤原氏、その日、幸か不幸か僕らと同じ場を共有する事になりオーディエンスとなった皆様方、どうもありがとうございました