僕の音楽事件簿〜地獄の扉へ通ずる階段

coyanmahexp2006-06-11

 小学校低〜中学年にかけて音楽の情報源は定番「ザ・ベストテン」のみだがこの当時僕の興味は音楽よりもプロレスの方に向いていた。それでもベストテンは毎週欠かさず観ていた。そして11歳の時転機が訪れる。土屋昌巳率いる一風堂のすみれSeptember Loveがランクインする。土屋はJAPANのツアーに同行していて(多分)ロンドンの街中でギター弾きつつ(口パクで)歌う立ち姿を見て「ギターやろう」と決めた。その時の衝動は鮮明に記憶している。(その後、別に土屋のファンになったとか音源聴き漁るとか特に土屋に興味を持った訳ではない)しかし何をどうすれば良いのか分からない。だから取り敢えずギター教室に通う事にした。そこから約2年クラシックギターを習う。あの頃学んだ知識や経験が現在のスタイルに反映されているのか?と人から訪ねられた事はないので勝手に自問自答致します。活きてます。エレキを手にしロックを始める様になってからはクラシックで培った知識やスタイルは完全に無視していたし排除さえしようとしていた。しかし現在ジャズマンではない僕が何とかジャズの手法ではなく精神に近付こうと暗中模索して行く中で、やはりクラシックで培った「人力感」やアコースティック感は大切な要素の一つである。間、呼吸、フェイク等も。あと簡単な譜面の読み書きくらいは出来るし。
 一旦(クラシックを)やめてしまってから十何年も手にする事の無かったガットギターに結局は戻ってしまったが、そのブランクもキャリアとしてはやはり不可欠なのだ。ショートカット出来る程器用でもないし要領悪いし。理想の到達点に至るまで人の倍以上はかかる