テルアビブ

coyanmahexp2006-05-01

 前夜の最終リハから一睡もせず神戸マージービートへ。機材搬入後メンバー全員で南京町へ繰り出し昼メシ。食後会場へ戻りリハまで待機。リハ後は当然出番まで待機。この日は僕自身の音楽史に深い傷跡を残す、恐らく一生記憶に残る日となるでありましょう。
「君等ギター替えた方がいいよ」
「あ、あの人はサポートなんで」
なんて会話が僕の知らぬ場で交わされたかも知れません。肩こりの皆様大変失礼しました。ご迷惑をお掛けしました。練習不足?否、練習はバンドでも個人でも充分にしたぞ。その点は全く問題nothingだ。ウォーミングアップが充分でなかった?否、本番直前までギターを手にしていてその点も抜かりはない。それでは飲み過ぎ?否、飲んではいたが酔う程ではないし、本番直前のコンディションはプレイヤーとして絶好の状態。それでは一体何が?早い話本番中にギターが壊れました。破壊したのではありません。電気系統でもなく、弦を拳で叩き付けた時にサドルの位置がグッと下がり6弦なんかピックアップとぴったりくっ付いてしまって、何を弾いても「ベロ〜ン、ベロベロ〜ン」という音しか発しません。サドルを固定するネジは何年も前に壊れていて現在は普通の木ネジで固定していた為です。急いで他の弦のチューニングを合わせ、他の弦で何とか代用しようと試行錯誤を試みましたが、何だか中途半端なノイズみたいな音しか発する事が出来ません。もう曲殺しです。スタイルがスタイルだけに流れを止めるわけにはいかないし、幸いメンバーも柔軟性に富んでる人ばかりなのでやりようによっては大成功だったかも知れません。でも楽曲が本来持つ「旨味」を殺してしまってはどうにもなりません。「マッソーパニック」のメインリフや「にゃあにゃあ言わないの」の間奏のメロディラインなんかポップでキャッチーでもの凄い好きなのに。久々にマーシャルの音圧で(しかもステレオで出してくれていた)ガツ〜ンと対バンやオーディエンスの若者どもに燻し銀のスイートハードコア披露したろか、なんて気合いで臨んでいたのに。
 体調と機材のコンディションを万全の状態に整えておく事はプレイヤーとしての最低条件だが、イレギュラーやトラブルの際咄嗟にどんな対応が出来るのか、それはプレイヤーとしての器の広さとか技量・技巧の問題だと思う。8年前に吉田達也のライブを見た時、不測の事態に直面した吉田はそれをも上手い事自身の演奏に取り込み(それもかなりの高速で)我々オーディエンスを笑いの渦(!?)へと誘ったのだ。少し余裕が出来たらレスポールjrメンテに出そう。フレットもポジションによっては全く機能してないし。ついでにトーンノブも付けてもらおう。トーンノブ取り外してからサウンドに「甘さ」が無くなってるし単調だ。対バンの人等とも話したかったな。一緒にメシ喰いに行きたかったな。そんな生活を早く取り戻す為に僕は決心しました。それではまた後ほど