ドラマーは偉大な独りオーケストラだ

coyanmahexp2007-06-16

昨日は秋津カフェギャラリー緑へライブ観賞に。小林陽一ピアノトリオにお友達のベーシスト羽立が出演するという事で。
(後で知った事ですが小林さんはNYで修行&演奏経験を積んだベテランドラマーらしいです。興味のある方は要チェック!!!)
1階が普通のカフェで2階がライブスペースという構造ゆえ屋根裏ライブの趣き。60年代、ピットイン2階の楽屋では高柳、吉沢などによる日本のフリージャズが噴火直前(真っ只中?)だったらしいが、ここは閑静な住宅街秋津。似て非なるジャズ小屋。キャパは30といった所か。演目はスタンダードジャズで客層は落ち着いた感じの紳士淑女ばかり。そしてこれぞジャズライブ!!!とも言うべくノンPAフルアコースティックライブ。最後列の席に座り観賞。テーマ〜アドリブ〜ソロ〜テーマという正にスタンダードな流れで曲は進行。しかしジャズドラムほど開拓され尽くされたパートはないのではないか。否、貪欲なジャズドラマーどもの飽くなきチャレンジスピリットにより今尚開拓され続けているものなのか。これ程ノールールで縦横無尽なパートは他に無いのではないか?以前からオレはドラムをリズム楽器だとは思ってないが。今後の自身の活動に活かすべく楽しみながらも
「絶対何か盗んでやろう」
なんて邪な気持ちも含みつつ堪能したのです。

小一時間経過後第一部終了
一階のカフェにてプレイヤーもオーディエンスと共に休憩を取る。そして大皿に盛り付けられテーブルの上に所狭しと並んだ料理の数々。1ドリンクのみならずフード付だったのでした。すじの煮込みを堪能しながらビールを飲み、白身魚のマリネ、牛タタキに舌鼓を打ちながらワイン。

間をおいて第二部スタート。しかしブラジル音楽は何故にこうも映画のサントラに合うのだろう?なんて感じの曲も有り、ゲストボーカルを迎えてのナンバーも有り。でもやっぱりジャズの醍醐味は各プレイヤーのソロ。ソロを聴く為にライブを観るのです。これで来週の稲毛での羽野昌二トリオのライブが益々楽しみになって来たゼ!


帰りはあろう事かプレイヤーの羽立に車で送ってもらう。おまけに途中お好み焼き屋へ寄る。その名も「道とん堀」。大阪焼き、広島焼き、もんじゃからオリオンビール、ゴーヤーまでカバーする何だか節操の無い店だった。が、不思議と羽立が焼いた大阪焼きが一番美味かったのです。聞けば羽立、イギリスでの修行時代日本人の経営するお好み焼き屋でバイトの経験があるそうです。


という事で演奏、お好み共に御馳走さんでした。来週は羽立とスタジオに入る予定です。